ソロ活動15周年記念ツアー“MOONLIGHT DANCE PARTY”のファイナル公演。
4曲歌った後の最初のMCで客席に「イエーッ!」と煽って、その「イエーッ!」の歓声のようすだけで、ひとしきり場を保たせてしまう話芸は相変わらず。そのMCの調子とボーカルの表情とのコントラストがこの人のコンサートの楽しみのひとつであることは間違いないが、その両方に共通する基本的なトーンとしてのそこはかとない優しさが印象的だった。
セット・リストは、9月にリリースした最新アルバム『LOVE』からの曲はもちろん、15年のソロ・キャリアを見渡した曲たち、さらには米米CLUBの大ヒット曲「浪漫飛行」まで含めたラインナップで、その多彩なサウンドに対応する石井のボーカル・ワークのしなやかさと揺るぎなさをあらためて印象づけることになったが、中盤には例によって寓話的な芝居が折り込まれ、人間の未来についてのシニカルな問いかけを含んだその内容がコンサートにさらなる奥行きを与えていた。そして、本編最後の「LIFE IS WONDERFUL」に代表されるポジティブな意志の力が、あるいは全ての演奏が終わった後で石井が叫んだ「みんな、一生懸命生きていこう!」という言葉が、この日のコンサートの唯一にして最大のメッセージだろう。
M-0.ART VANDALIZE
M-1.Where is Heaven
M-2.VOICE
M-3.TRAUMA
M-4.On my road
M-5.lovin' you
M-6.この手は君に
M-7.愛してるから
M-8.Please Please Please
M-9.浪漫飛行
M-10.ヒハマタノボル
M-11.Friend
M-12.ガラスの月 by 清水美恵
<芝居「SUPER ZERO」>
M-13.魔法の鍵〜The Dream Goes On〜
M-14.この世のHEAVEN
M-15.GENTLE KISS
M-16.熱愛
M-17.LIFE IS WONDERFUL
[ENCORE]
E-1.WHITE MOON IN THE BLUE SKY
E-2.プラネタリウム
E-3.風の唄