その名の通り、メンバーが60年代生まれのバンドだけを集めてのツアーの初日。ゲストは怒髪天とTHEピーズである。
怒髪天もTHEピーズも、本当に楽しそうに、リラックスして、しかも演奏時間はちょっと巻き気味、でも自分たちの持ち味をしっかりと見せつけるというイベント出演のお手本のようなステージ。THEピーズのステージのなかで実現した怒髪天との共演による「時の過ぎゆくままに」も絶品だった。
形としては「受けて立つ」立場のthe pillowsだが、実際にはこのツアーの出演者のなかで山中さわおがいちばん年下ということもあってか、若手バンドのような伸びやかさで聴かせた演奏はなかなかに印象的だった。
やっぱりthe pillowsは「胸を貸してあげる」横綱相撲より挑戦者として立ち合いからつっかけていくほうが得意ということなのかもしれない。